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「BOM~The Battle Of MuayThai~BOM WAVE02 -Get Over The COVID-19-」 2020年10月4日(日)会場非公開

▼ダブルセミファイナル1 BOMバンタム級王座決定トーナメント1回戦 3分5R

〇カイト・ウォー・ワンチャイ(ウォー・ワンチャイ・プロモーション)

TKO 3R 1分26秒 ※レフェリーストップ

×ユット ZERO(ZERO)

 カイト(福田海斗)はタイで活躍を続ける日本人選手。中学1年生でタイにてプロデビューし、タイで試合を重ねてルンピニーとラジャダムナンのランキングに何度も名を連ねる。2015年3月、WPMF世界フライ級王座獲得。同年11月には藤原敏男以来となる、日本人2人目のルンピニー&ラジャダムナン2大殿堂同時ランクインを果たし、12月にはタイ国プロムエタイ協会フライ級王座も獲得。同年の最優秀外国人選手に選ばれた。

 2018年9月にTrue4Uスーパーフライ級王座を獲得、2019年10月には日本の『Suk Wanchai MuayThai Super Fight vol.6』でルンピニースタジアム認定スーパーフライ級王者ルンナライをKO撃破し、True4Uバンタム級王座を奪取するなど、本場タイのムエタイで最も活躍する日本人選手として知られる。日本での試合は2019年10月以来で、関東での試合は実に2016年7月以来となる。

 対するユットはキックボクシングジムZEROのタイ人トレーナー。2019年2月の『BOM』に出場し、加藤有吾にKO負けを喫している。

 1R、カイトは強い右ローを蹴り、ロープを背負ったユットにワンツー・左フック。何度かパンチをまとめて打ち、ニヤリと笑みを浮かべる。ユットは様子見か。

 2R、ユットの右ミドルをキャッチして左ヒザを突き上げ、ヒジへつなげるカイト。さらに蹴り足をキャッチして軸足を払い、ユットを大きく宙に舞わせる。ユットは左右に構えをスイッチし、飛び込んでの右を放つがカイトは動じず、パンチでボディを攻めていく。ユットも右フックをヒットさせ、前に出てくるカイトへ左右のヒジを見舞う。

 3R、首相撲でのヒザの蹴り合いからカイトが右ヒジでカットに成功。流血でドクターチェックが入る。再開後、組んでの右ヒジ、叩きつけるような右ヒジ、そして右フックとカイトは笑いながら傷口を矢継ぎ早に狙う。ユットは防戦一方となり、流血が酷くなったことでレフェリーが試合をストップした。

迫力ある膝蹴りを突き出していくカイト

 カイトはマイクを持つと「このような状況の中、試合を組んで下さいました皆様に感謝します。鬱憤が溜まる日々が続いていますが僕ら格闘家も頑張っています。なので僕ら格闘家の試合を見て気晴らしになったらいいなと思います」とメッセージを送った。