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〜福田海斗、セミファイナルで強豪ノンユットに惜敗。 12/2(月)ラジャダ ムナンスタジアム「スック ワンギントーン」〜

本場タイを主戦場に活躍を続ける和製ムエタイ選手・福田海斗(キング・ムエ)が 12/2(月)のラジャダムナンスタ ジアム興行「スック ワンギントーン」セミファイナルに出場、長くトップクラスで活躍するベテラン、ノンユット・シッジ ェーカン(元WBCムエタイ世界バンタム級王者)と対戦。賭け率でリードを許していた福田が怒涛の攻撃で3Rに優位に立ったが、4R目の攻防でコカされてしまいポイントを奪われ惜敗した。

福田は 10/6(日)の「Suk Wanchai MuayThai Super Fight vol.6」で“ヨード・ムエ”のルンナライ・ギャ ットムー9(現ルンピニースタジアムスーパーフライ級王者)に 3RKO勝ちし、本国タイのムエタイ関係者に衝撃を 与えた。賭けが無いなど要素の異なる日本での試合の為、即タイで再戦とはならないがそのルンナライと過去 3 戦 1 勝 1 敗 1 分けのノンユットとの対戦がマッチメイクされた。試合前の賭け率は 11-8 とノンユットがリード。やはりノ ンユットのトップクラスとしての信用が厚いようだ。

試合開始のゴング直後、ノンユットがいきなり左ハイキックで福田を脅かす。ジリジリとプレッシャーをかける福田に 対しノンユットは下がりながら左ミドルのタイミングをうかがう。第 2 ラウンド、両者の動きがスピードを増す。福田は 距離を詰めて右のヒザ。首相撲に持ち込みヒザを蹴り込む。一方のノンユットは落ち着いて福田の攻撃をデイフェ ンスしクリーンヒットを許さない。ノンユットの表情が変わったのは、左ミドルを受けた直後に渾身のボディアッパー がヒットしてから。そこから福田はさらに前進しノンユットのミドルをスウェーでかわしさらにボディへパンチを打ち込む。

第 3 ラウンド、福田はさらに前進しボディへのパンチと首相撲で攻勢を強める。がっちりとロックし、大きくヒザを 当てるとギャンブラーは福田のヒザに合わせて「ティー!(打て、の意)」と大声援を送る。このラウンドは完全に福 田がリードし賭け率も 2-1 とほぼ互角まで戻した。

そして第 4 ラウンド、福田の首相撲での攻勢が続くが、ノンユットはここ一番でベテランのテクニックを発揮する。左 ミドルをキャッチしコカそうとする福田に対し、逆にバランスを崩し返し福田を転倒させることに成功。いわば“ディフ ェンスに対するディフェンス”はムエタイでは大きなポイントとなる。この一連の動きが大きく影響し一気にノンユット に賭けが流れしまった。ノンユットは4R後半から下がる一方、最終ラウンドも必死に追いかけパンチを打ち込む福田であったが、守りに入ったベテランを崩すことは難しく、福田の判定負けとなってしまった。

ベテランの上手さにしてやられた福田、ここは経験値のなせる業であろう。試合を見ていたペッティンディープロモーションの関係者は口々に「今日のカイトは良い動きだった、ノンユットは巧かったけど勝負を避けてたね。」とこの試合を評価した。

福田に対する期待は変わらず大きく、次戦も現役ランカーとの試合がマッチメイクされるという。既に 12/25(水)の ラジャダムナンスタジアムへの出場が内定しており、対戦相手の発表が待たれるところだ。

12/2(月)ラジャダムナンスタジアム「スック ワンギントーン」
第6試合セミファイナル 118-119ポンド
〇ノンユット・シッジェーカン(元WBCムエタイ世界バンタム級王者)
判定 3-0
×カイト・ウォーワンチャイ
(福田海斗/ラジャダムナンスタジアムバンタム級3位/True4U バンタム級王者)