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福田海斗、接戦を制しジャルンリットにリベンジ成功!ラジャバンタム級のランキング入りが濃厚。 7/31(水)ラジャダムナンスタジアム スタジアム「スック ワンギントーン」

本場タイで活躍する福田海斗(キング・ムエ)が約3週間という短いスパンでラジャダムナンスタジアム「スック ワンギントーン」セミファイナルに出場、7/5(金)ルンピニースタジアムで惜敗したジャルンリット・ラウェイムエタイ(タイ)を相手に接戦ながら判定勝利を収めリベンジに成功。ラジャダムナンスタジアムのバンタム級ランキング入りが濃厚となった。

7/5(金)の試合ではチンダム(両者接戦で賭け率に差がなく、最終第5ラウンドで勝負が決まる試合)となり、第5ラウンドのラスト30秒あたりで福田がバランスを崩しその動きだけで勝敗が決まってしまったという、悔しい敗戦となっていた。この接戦を受け、「スック ワンギントーン」プロモーターであるウィナイ・ナックシン氏が即再戦をマッチメイク。約3週間という短いスパンながらセミファイナルで再戦となった。前回は格上の福田118ポンド、ジャルンリットが119ポンドと1ポンドのハンディを背負う試合であったが、今回は両者119ポンド。とはいえ、ジャルンリットのテクニックを評価してか、試合前賭け率は福田寄りながら拮抗という状態であった。

試合は序盤、両者ともゆっくりのリズムからジャブや前蹴りで牽制。いつもは第1ラウンドでも積極的に攻撃を繰り出す福田だがこの日はジリジリとプレッシャーをかけるのみで大きなアクションはない。この福田の慎重さを嫌ってか、序盤の賭け率は第2ラウンド終了時で5-4とジャルンリットが有利となった。
試合が動いたのは第3ラウンド、ここで福田が前に出で前蹴りとテンカオで攻め立てる。ジャルンリットは前回の対戦で勝敗のカギとなった左ミドルをタイミングよく蹴っていく。しかし福田は「左ミドルのディフェンスはしっかり練習してきた」という通り、スネブロックやキャッチでクリーンヒットさせない。時折腕で受けてしまうものの、その後ヒザをすぐにリターンし印象を良くする。ジャルンリットは離れては不利とみて首相撲勝負へ。ここでジャルンリットも上手さを見せ、パワーのある福田の首相撲に対しサイドに回りながら福田の体勢を崩していきヒザ。さらに深く組んで福田のアゴを上げさせる。この展開がジャルンリットに有利に働き第3ラウンド終了時で5-4と依然としてジャルンリットがリード。

勝負となる第4ラウンド、福田はパンチから入りヒザ。ジャルンリットは積極的に深く組んで福田の動きを遮断しようとするが福田にコカされギャンブラーの声援が一気に大きくなる。ジャルンリットは出足のスピードを速め徹底的に深く組む首相撲へ。福田のサイドへ回り込みながら深くロックしていく首相撲にアナウンサーも「なんて綺麗な組み方なんだ!」と絶賛。福田をコカすことにも成功し、流れをグッと引き寄せたかに見えた。しかし福田は慌てず組み際にパンチ・ヒジを入れ、ジャルンリットの上手い組みに対しては正面に身体をくっ付け回り込ませず、試合巧者ぶりも発揮。そしてロープ際でジャルンリットのバランスを崩しヒザ、そして押し込もうとするジャルンリットをさらに体勢を入れ替えてヒザ!レフェリーのブレイク後さらに攻防は続き、左ミドルを当てるジャルンリットに対し、福田の大きな飛びヒザ!この終盤の攻防で福田が賭け率を逆転、5-3とリードした。

最終ラウンド、差がそれほど大きくないのでジャルンリットにも再逆転の可能性があり、両者とも最後まで息詰まった攻防を見せる。福田はジリジリとプレッシャーをかけジャルンリットの左ミドルのタイミングを奪う前蹴り、ジャルンリットは下がりながらも左ミドルを蹴るが福田にかわされパンチを被弾。慌てて組もうとするも福田のパンチをカウンターを受け動きが止まる。依然プレッシャーをかける福田に対しロープを背負って細かい左ミドルを当てるが福田の力強い右ミドルをリターンされここでほぼ勝負あり。最後は福田が外してゴング。ジャッジ3者とも49-48と接戦ながら福田が判定勝利をもぎ取った。

今回いつもの前へ前への戦い方に加え、試合巧者ぶりも発揮した福田。ギャンブラーからの支持も厚く福田に賭けていたギャンブラーから3万バーツのチップも送られた。また、ラジャダムナンスタジアムのランキング制定委員会の関係者からは「この勝利でカイトは118ポンド(バンタム級)のランキングトップテン入りになるだろう。今日の試合を見ればみんな納得することさ。」と述べた。

福田の次戦は9月11日(水)のラジャダムナンスタジアム ビックマッチが予定されている。そしてその3週間後出場が決まっている10/6(日)名古屋ビックマッチ「Suk Wanchai MuayThai Super Fight vol.6」の対戦相手もまだ未定だが、超大物選手が候補に挙がっている。今年後半の活躍も目が離せなさそうだ。

7月31日(水)ラジャダムナンスタジアム 興行「スック ワンギントーン」
第6試合セミファイナル 119ポンド契約
○カイト・ウォーワンチャイ(福田海斗/キング・ムエ/ラジャダムナンスタジアム スーパーフライ級6位)
5R判定(ジャッジ3者とも49-48)
×ジャルンリット・ラウェイムエタイ(タイ)